Google for jobs(Googleお仕事検索)とは?

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Google for jobs(Googleお仕事検索)とは?

凄まじいスピードでユーザ数を増やし求人プラットフォームとしての地位を確固たるものにしたindeedですが求人業界のGoogle、つまり求人業界の検索エンジンと一般に認知されるまでそんなに時間はかかりませんでした。

indeedに関しては「indeed連動・広告運用」をお読みいただければと思います。

そんなindeedが虎の尾を踏んでしまったのか、検索業界を独占しているといっても過言ではないGoogleが、求人上の検索に特化した機能を、Googleの通常検索の画面に実装しました。Googleの大きな意思表示であります。(どんな意思表示化は下部で解説します。)

このページでは、Google for jobs(Googleお仕事検索)とは何なのか?今後どのように求人業界に影響を与えていくのか?また競合であるindeedとの違いは何なのかを徹底的に掘り下げて説明をしていきたいと思います。

Googleは末端情報の検索には向かないケースがある

Google for jobs(Googleお仕事検索)のお話の前に、Googleの通常検索に関して少々掘り下げたいと思います。

Googleの通常検索では求人情報を検索しようとすると、求人サイトのトップページ及び下層であっても検索結果ページなどが上位を占めています。つまり求人情報単位ではあまり検索結果に表示がされません。
(もちろんピンポイントなキーワードで検索すれば求人情報単位でも表示はされます)

つまりGoogleの立ち位置としては、求人サイトは探せるが、求人情報は、Googleの検索結果に表示されている求人サイトに入ってから個々に検索してね、というスタンスなのです。これには理由があり、Googleは求人情報に特化した検索エンジンではありませんので、仮に求人情報単位で検索結果を構成してしまうと、GoogleのSEOに強いサイト配下の求人情報ばかりで埋め尽くされてしまい、そこからさらに細かく条件を絞って再検索をするのには、専用の検索項目がないため自分が本当に求めている情報にたどり着くことが困難でした。

中古車、不動産、求人情報のように、末端の情報が多すぎて、比較・検索するには専用の比較条件が必要な業種・業態の情報は、その業種・業態専用のポータルサイトのほうが向いているのです。

中古車であれば、メーカー、グレード、年式、地域、走行距離であり、不動産であれば、物件種別、価格、地域、広さ、間取り、こだわり条件などやはり特殊な検索項目が必要となってきますが、Googleの通常検索だと、これらをキーワードに入れて検索したとしても、末端情報が整理された状態ではリスト化されず、販売終了になっていたり、条件が多少違えど、SEOが強いページが上位に表示されてしまいます。

ゆえに、業界・職種特化型のポータルサイトが多く存在するわけです。Googleで末端の不動産物件や中古車情報を探すのではなく、不動産ならスーモ・ホームメイト、中古車ならカーセンサーなどのポータルサイトに一旦入ってから、末端の情報を効率よく、整理された画面で検索するのです。

Googleも黙っているわけではない

レストランを探すのであれば食べログ、不動産ならスーモ、中古車ならカーセンサー、美容室ならホットペッパー、宿ならじゃらん・楽天トラベルなどといったようにGoogleの1行の検索窓では検索が難しい業種・業態にはそれぞれのポータルサイトの巨人たちが存在します。

ただ、Googleもじっと黙って見ているわけではありません。末端情報はポータルサイトに任せておけ、というスタンスから末端情報までしっかりと検索をさせる、というスタンスに変えてきました。ではどのようにそれを実現しているのか、構造化マークアップという施策となります。

その業種・業態に特化した末端情報を検索させるには、Googleの1行の検索窓では対応が難しいことは上記の通りですが、具体的にはホテルで考えてみましょう。ホテルを検索する際、「エリア×宿泊日」が必須になってきます。これに加えて、宿泊人数や価格での絞り込みも多く利用される条件となります。

これらは、以前のGoogleの1行の検索窓では検索ができないものでしたが、今は違います。Googleでもほかのポータルサイトと同じように、エリア、宿泊日、宿泊人数、価格などで、専用の検索を設置して、より具体的な末端情報を検索できるようにしたのです。

ただしそこに表示されるには、ホテルや旅館などの宿泊施設に特化したGoogleが提供する構造化マークアップに準拠したつくりのホームページの場合に限るということになります。実際にGoogleで「沖縄 ホテル」と検索いただくとわかりやすいかもしれません。検索結果にいつもの結果リスト表示だけでなく、日時を指定してマップと合わせて検索できる窓が目立つように表示がされるようになっています。

構造化マークアップとは、簡単に言えば以下です。

Google「これからは業種・業態に特化した検索方法もできるようになるよ!その代わりあなたのホームページをこちら(Google)の仕様に合わせた構造にしておく必要があるよ!」

ホテルの場合であれば、ホテルの場所、部屋の空き状況、価格などを、ざっくばらんで、それぞれバラバラな書き方だったところを、Googleが指定した形でページ上に設置する・値を渡すなどすることで、このGoogleのホテル検索に掲載されるようになるのです。

イベントや製品、企業などの組織、人、宿泊施設・ランドマークなどの場所、等々時間をかけて徐々に様々な業種・業態の末端情報を今までのGoogleの簡素な検索ではなく、より複雑な専用検索画面でピンポイントに検索ができるようになってきており、構造化マークアップに準拠することも。その業種・業態ににあるホームページであれば対応が必須といえる中、いよいよ求人もマークアップの対象となったのです。

Google for jobs(Googleお仕事検索)に関して

「名古屋市 IT 求人」とGoogleで検索すると、Googleは「おっ、この人は求人情報を検索しているな」と判断して、上記のホテル検索と同様に、Googleの検索結果の上部に求人情報単位の一覧を表示するようになりました。

Google for jobsの表示位置

さらに、カテゴリ、地域、投稿日、形態などからの絞り込みができるようになっており、さながら求人ポータルサイト同様に、求人に特化した専用検索ができるようになっています。

Google for jobsの検索領域

このGoogle for jobs(Googleお仕事検索)に求人情報がインデックス(検索結果に表示される)されるようにするには、Google for jobs(Googleお仕事検索)に準拠した構造化マークアップを実施する必要があります。

具体的には、求人情報として必須であり、また検索条件として利用する可能性がある、職種、業務内容、求めるスキル、雇用形態、勤務時間、給与、勤務地、求人開始日などの情報を、HTMLのタグ内にGoogleが認識できる形で設置をしてあげます。

こうすることで、Google for jobs(Googleお仕事検索)に求人情報が掲載されるようになります。ただし、Google for jobs(Googleお仕事検索)内での検索順位のアルゴリズム、や掲載可否のアルゴリズムは一切公表されておらず、そこは今後徐々に明かされていくと予想されます。今のところは比較的ネームバリューのある大手のサイトに掲載されている求人情報が多いように思えます。

indeedとGoogle for jobs(Googleお仕事検索)の違い

求人情報をクローリング→自動収集→リスト化した求人に特化した検索エンジン、という意味ではやっていることは同じですが、いくつか違いがありますので、簡単に説明していきます。

▼Google for jobs(Googleお仕事検索)には有料広告という概念がない

indeedにはスポンサー広告という概念があり、広告費用を支払うことで優先的に上位に求人情報を表示して露出を最大化することが可能ですが、Google for jobs(Googleお仕事検索)にはそれがありません。

今後Google for jobs(Googleお仕事検索)も有料広告枠を新たに設置するのかもしれませんが、可能性は低いと予想しています。その理由として、Google for jobs(Googleお仕事検索)はGoogleの通常検索の検索結果に以下のように表示されるため、そもそも、最上位はGoogle広告がすでに設置されています。

Google for jobsの表示順位

上の図の通り、以下の順に表示がされるようになっています。

最上位→Google広告(1件~3件)
上位→自然検索結果(1件~5件前後 ※様々な要因により前後)
中位→Google for jobs(Googleお仕事検索)
下位→自然検索結果の残り

中位のGoogle for jobs(Googleお仕事検索)内にてさらにスポンサー広告を導入してしまうと、最上位のGoogle広告と重複してしまうため、上位の自然検索で頑張っている人たちが日の目を見ることができない仕様になってしまいます。

またほかの違いとしては、Googleはindeedに準拠した求人サイトがないと掲載がされませんが、indeedは求人サイトを持ってていなくても、indeedにアカウント登録をしてマイページから直接求人情報を登録することが可能になっており、応募や簡単な効果測定を管理する画面を利用することが可能です。

求職者に最適な求人情報を届けるという共通の目的を持っている両社はともに検索エンジンという位置づけであり、検索方法や掲載方法など細かな仕様は違えど、やっていることはほぼ同じで言えます。

何かがかわるのか?

今までは、Googleからの流入はほぼ求人サイトのトップや、サイト内検索結果として生成している下層ページであり、一旦サイトに入ってもらってから求人情報の詳細ページに遷移する、という流れでありました。またそのように意図したSEO施策を行っている企業も多いです。

しかし、indeed及びこのGoogle for jobs(Googleお仕事検索)の検索結果に表示されているのは、求人情報の詳細ページの情報+リンクとなります。ですので、ユーザが検索結果の求人情報をクリックすると求人情報の詳細ページへ直接流入することとなります。

つまり、紹介会社、派遣会社としての強み、ポリシーなどといった特色を表現できないまま、いきなり求人情報を転職者は目にすることになるため、求人情報の在り方、表現方法を今までよりもさらに充実したものにする必要があるのです。

例えば簡素な募集要項だけをぽんっと置いてあるだけのページの場合、indeedやGoogle for jobs(Googleお仕事検索)から求人詳細ページに直接流入してい来る転職者に与える印象は、どんなものになると想像できるでしょうか?

・この求人を紹介している会社の強みもわからない
・募集要項が浅い→紹介会社とその企業のかかわりも薄い

などと第一印象で思うのではないでしょうか?トップページやその他求人情報以外の下層ページからのアクセスでしか会社の強みを表現できない構成ではもう古いのです。

・求人情報は募集要項だけでなく、就職先の情報を充実させる(これは当たり前)
・その求人情報を扱う紹介会社、派遣会社の強み・人となりが多少出るようにする。
 例:コンサルタントの写真ともに、その求人情報の特色を記述するなど
   また、同時に会社の理念や強みのページを強化して、それらページへ
   のアクセスが簡易にできるようにするなど
・ブラウザの戻るボタンでGoogle及びindeedの画面に戻らないように、求人ページ
 の下部に関連求人や、サイト内で再検索ができる動線を設置してあげる

などといった対応が必要になってきます。弊社では原稿の書き方もサポートさせていただいておりますので是非以下のページをご確認いただきたいです。

「効果が出る求人原稿の書き方」

知ることで、自身にあったすべき手法が見つかる

まずやるべきことは、大きな流入もとになるだろうindeedとGoogle for jobs(Googleお仕事検索)に関して知り、競合の成功例、失敗例から学ぶ、ということだと思います。しっかりと知識武装して、すべて理解したうえで、自身の判断で強い信念をもって取捨選択できるようになる必要があります。

例えばindeedでは求人情報の新鮮さを重要視しています。たとえ順位が落ちてしまった求人情報だったとしても、URLを新しく付け替えてあげることで、indeedに新しい求人と勘違いをさせて自然検索で上位に表示がされることが可能なケースがあり、これを逆手にとって、サイト内にある求人情報を定期的にindeedの上位に表示させるため、保有している求人情報のURLを定期的に自動で書き換えたりする施策を行っている企業もあります。

しかし、この仕様だとGoogle的には、せっかくGoogleの検索結果に拾われ始めた(indexされ始めた)のに、全く重複する内容の記事が異なるURLで生成され、その規模が数百、数千の求人にわたって発生した場合、SEO的に良い評価を与えるはずもなく、確実にマイナスに働くはずです。

もちろん、Googleのアルゴリズムを理解したうえでGoogleのSEOは最初からあきらめて、indeedの仕様を逆手にとってとことん突き進む、という社の方針であれば、それもその会社の判断・取捨選択なので問題はありませんが、問題なのは、それをわからずにやっていることです。

SEO的に完全にホワイトな手法で攻めていくのか、多少グレーな手法を取り入れるのか、それとも真っ黒な方法で行くのか。これも知識がないと、自身が選択している手法がどのラインにいるかがわかりません。

求人サイトを制作しようと検討されていたお客様が、ほかの会社から求人サイトではなく、ランディングページを進められ、それに関して弊社がどう思うかを問われた際に答えたのが以下です。

「ランディングページは、1ページ前後の少ないページ数で構築され更新性も皆無のため、SEO的効果を短気はもちろんのこと長期にわたり期待することはできないというデメリットがある。またランディングページに対してずっと広告費をかけていかなくてはいけないというデメリット及び、indeed、Google for jobs(Googleお仕事検索)は求人情報がサイト上にないと掲載がされないため、そこもデメリットに働く、ただし、初期費用を圧縮するという意味ではメリットはある。しかし、結局費用を圧縮するのが目的で妥協したランディングページであれば、今後数か月かけていく広告費用も、応募単価に換算すると高額になる可能性が高いため、ランディングページで戦う場合は、ランディングページをかなり作りこむ必要はある。」

上記をご理解いただくために、そもそもランディングページはどのような場合に力を発揮するのかをしっかり説明させていただき、またindeed、Google for jobs(Googleお仕事検索)の説明も時間をかけさせていただきました。でないと、indeed、Google for jobs(Googleお仕事検索)に掲載されないことのリスクがわからないからです。

ランディングページ、広告運用、indeed、Google for jobs(Googleお仕事検索)、SEO、コンテンツマーケディング(SEOの一環)など幅広く理解を深めておかないと、自身が打つ手がわからないままでなく、ほかの方が言うままになってしまい、それでうまく行けばいいのですが、うまく行かない場合の次の一手が打てなくなってしまいます。

HP制作会社、広告代理店に言われるがままではいけません。自身の選択した手段が正しいのか?正しくないのか?知識があれば、初期は成果が出ずとも正しいと信じ、継続することが可能となります。今やってること、本当に正しいのかな、、、?と思って対応するのと、そうでないとではモチベーションも大きく変わります。

長くなり、またGoogle for jobs(Googleお仕事検索)から話が脱線する箇所も多い記事になってしまいましたが、何かしらこの記事から得ていただけましたら幸いでございます。

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